ストーマというのは、肛門の代わりに便を排泄するところです。
出てきた排泄物はストーマ袋が受け止めるのですが、便性によって、また体の動きによって周囲の接着面が浮いてきてもれてしまうこともあるのです。
もれが生じてしまうと、衣類が汚染したり臭気もあるため、不快でもありますし、周囲にストーマがあることを知られてしまいます。
またもれて皮膚に便がついてしまうと、皮膚がただれるなどのトラブルも発生します。
そのため、適切なストーマの管理をすることが大切なのです。
ストーマ管理で大切なポイントは、ストーマ管理に関連したアクセサリーを適切に使用することです。
皮膚のトラブルがない時には、皮膚にそのままストーマ袋を貼り付けることは可能です。
ただはがすときにはゆっくり優しく剥がすために剥離剤を使用するといいでしょう。
万が一皮膚のトラブルがある場合、ストーマ袋をはがしているときに皮膚に被膜スプレーをかけたり、軟膏やパウダーをつけて皮膚を保護する方法をとることもできます。
またストーマ口の周囲に保護材を貼り付けることもできます。
このように皮膚の状態に合わせてアクセサリーを使い分けることはとても重要なのです。
さらに入浴やシャワーの時にはストーマ袋を着用したまま入りますが、最後にはストーマ袋を外し、ストーマ周囲の皮膚をしっかり洗浄しましょう。
周囲にテープの粘着が残らないようにしておくことが大切です。
清潔を守りしっかり皮膚を乾燥させる、そして張り替えることによりストーマを長持ちさせることも可能です。